2012年12月19日水曜日

持ち腐れズ

時の歩みの足早く、今年ももう残り10日と少し。
あっという間に過ぎて行った一年、その感覚は年々増していってるような。


すっかり更新が疎かになってます。
忙しい、ということもあるんですが、いや、これまでの数年忙しくしている時ほど書き物がやりたくなるものだったのが、この頃は仕事や家子供のことにむかうだけで精果て殊更に自分のことをことばにしてひねり出すような欲望なんてものは湧いてこず、これはもう言葉で遊んではいらんないなーといった仕舞い。


でも、この間に学んだのは、自分の持っているものはすべて使い切ってやろうとしながら自分がまだ持っていないものはできる限り取り込んでやろうとすること、これらの方向の異なることを両方同時に逐次的に漸次的にほぼ同時となるように、曙と宵とを同じく見る時間の流択のなかに身を置きつつ、どこかにひたすら流れてゆくように。


今年もあとわずか、何に対しても発熱していける自分でいたいのっす。

2012年11月12日月曜日

詩とビジネス 2

この週末は楽しくも考えること感じる事多し、の二日間でした。
大学中退してまもなくの頃丸の内のある郵便局で深夜勤していた頃からの付き合い、披露宴でスピーチもしてもらい、お互いに子持ちになってからもちょいちょい語らって来た友人が、家族揃って泊まりがけで遊びに来てくれたのでした。
何話したんだっけな、論語と算盤とか、マウイとか、スミヤバザルとかw
みんなでおにぎりにぎって外で遊んで食べて、たくさん笑って。

そして麻衣子も商売のこと、自分なりの言葉で語ろうとしていて、それでまずその自分の言葉で語り始めようとしていることがきっと重要で、そしてある程度まではその事だけでビジネスでのひと巡りはじゅうぶん可能で。
ただ、それだけで世代交代を迎えるようでは意味がなくて、ひと巡り終えたあとのシーズンを人生の最も奮いどころとして走り抜けてもうすぐもうすぐ、だね、やっぱり僕ら夫婦ふたりして、ふたりだからこその言葉を放ちはじめたいのだと僕は思う。
これってやはり挑戦なのかな。

僕と麻衣子のふたりの名であっても、ふたりの思いもふたりの考えも、一つの言葉にのせて放ってみたい。
逆行しちゃってるかもしれない。
でも、だって、それをやらないかぎり、僕らは何をやってもウソになってしまうし、ましてや自分のウソに気づかないまま始めてしまうことは取り返しのつかない事態を自分で回収できなくするのだし。
ウソがマコトと成り、ウソをやめようとしてマコトから外れる、そうはなりたくない。
だから、僕は僕の言葉で語る、麻衣子は麻衣子の言葉で語る、それはそれ、僕や麻衣子の顔をした個々人が、それぞれの声でそれぞれを成り立たせている全身全霊を以て仮託してゆく。
それはその通り、その通りとしてその上で、それぞれが僕たちふたり分の言葉を世に向けて放つ。
その言葉とは、ある時はビジネスという形を取って表されるものであってもいいと思うが、それはビジネスのためではなくて、それは結局ビジネスだったんだという程の差で。
その事を貫き通した先で待ってるひとたちの顔をきっと僕は懐かしむだろうし、この点について僕は幸いにして妥協を知らない。
他はなんでもいいんです。あらゆることがいい。

さてさて、何のために生きてみようか。
僕らはこの選択について絶対的に自由なはず。
だから、その代わりと言ってはなんですが、残念ながら僕ってのは死なないんですね。
死ねないじゃなくて死なない。
「美しい」という言い方を知らないまま、美しさを頼りにして僕は死なない。

2012年11月9日金曜日

ふたつの目と

HUNTER×HUNTERのパーム=シベリアじゃないですが、右目と左目って違う機能を司っているなぁって気がすることありませんか?
自分の顔を、鏡や写真でよくみてみると、右目と左目でけっこうカタチが違っていて、手で顔の半分を覆うと右と左で性格の異なる、まるで別人みたいに見えることすらありますよね。
左半分の自分は外交的で好奇心でいっぱい、右半分は少し自信なさげで感情が少ない感じ、とか。

僕自身、頭の中で、性格の違う人格が対話していて、どちらの人格が強く出るかで行動そのものが変わっちゃうみたいな、そんな経験がある気がしていて、で、せっかくなんでそれぞれのキャラにとある設定をしてやろうと思って最近、右の目は識者の目(信じない目)、左の目は愚者の目(信じる目)なんてふうに名づけてみたりしています。
まぁ遊びみたいなもんなんですが、自分的にはけっこう重大事なような気もしていて。
遊びついでにもう少し言うと、第3の自分なんてのも控えていて、そいつは帝王の目(ありのままを見る目)を持ってるんですw
はい、冗談抜きで一所懸命遊ぼうともがいておりますw
これからもこのふたつの目と第3の目を使って、ジタバタ励んで参ります!

・・・

それでは最後にお知らせです。

来月12月7日から24日(Xmasイブ!)まで火曜日を除く16日間、中目黒の古書店デッサンさんにて、旧ソ連時代の絵本展示即売会の第2弾、題して『ふぉりくろーる。冬のロシア絵本展』が開催となります。


※↑フライヤーです。


絵本と侮ることなかれ。
えらい遠くの彼方から貫かれっちまう感じ、どうか味わって。

会場:デッサン | dessin >> dessinweb.jp
   東京都目黒区東山1-9-7-1F >> GoogleMap
   tel. fax. 03-3710-2310
会期:2012年12月7日[金]- 12月24日[月]
時間:12:00-20:00[火曜休み]
選書:ふぉりくろーる。 >> folklor.jp


※ふぉりくろーる。のFBページでは一部絵本の写真などシェアしています。
 ぜひ覗いてみてください。
 ふぉりくろーるのFacebookページ >> www.facebook.com/folklor.jp

2012年11月2日金曜日

シェアって奪いあいじゃなくて分かちあいじゃネ

11月に入りました。
まだ日中は穏やかな天気で、体を動かているとじんわり上気するような気候、だけど朝晩はずいぶん冷えるようになって。
この時期になると、千葉でいまの稼業をはじめた年の同じ頃を思い出します。
都内まで出かけて深夜まで仕入して帰宅するような日々。
駅から歩く途、月がやたらでっかく光って浮かんでいて。
ああいう印象は、きっとこれからも自分たちを励ましてくれる、そこにはちゃんと信頼があるって思って。
さー、今年のこの月もまた頑張っていこう!
今年の今月のお月さんもよろしくッ!ってな具合で。

というわけで、たいへん前向きな姿勢で11月のスタートを切った感まんまんですが、実際、10月は色々と充実した月でした。
あめつちのキャッシュフロー的にはもう少し踏ん張っていかないといかんところですが、出来高としてはまずまずで、今年最もよかった6月に迫るほどでした。

ふぉりくろーる。も商品ラインナップの充実やFacebookページでの試みが徐々に実を結びつつあることを実感しています。
12月の展示即売会に向けて、まだまだやることてんこ盛りではあるのですが、手元のコンパスは進む方角をピンと指していて、その方角に向かってひとつひとつちゃんと仕事しながらも矯めつ眇めつ色んなことを夢んでいくんだウワオ。

一所懸命やっていると、ふっと出くわすスゲー、グっとくるー、ふわっとじわっと、みたいなそーゆーいろんなのを勿体ないからみんなにお裾わけしてェ~なァ~とか思うことありますよね。
と同時に、おーあんたそういうの持ってんだァ~いいね!刺戟もらっちゃうなー、おいらも負けずにそういうの披露しちゃうーみたいな。
例えばまだ見ぬライバルたちとの切磋琢磨とか、自分との戦いとかそういうのでも一緒だと思うんすけど。
そういうことの先で、自分や誰かの「持ってる」ものを奪い合うんでなくて、そういう「持ってる」を介して何かを分かちあえるっつーか、そーゆー世の中はいいんじゃんと思う。
で、僕の場合は、まずは妻で。と同時に皆さんで。
そういうふうに始まってるんで。
そんな僕らを今月もどーぞよろしくお願い申し上げます。

2012年10月26日金曜日

詩とビジネス

僕が脱サラして、妻と一緒に商売づくりしていこうと決めてから、二人の間でずっとあたため続けているテーマ。
詩とビジネス。

詩とは、ここでは俳句や短歌などの定型詩といわれているものや、近代・現代詩などの自由詩といった文学ジャンルとしての詩ばかりを指すものではなく、例えば宮沢賢治の童話作品だのノルシュテインやタルコフスキーの映像作品だの、果てはある人々の佇まい、風景、日常のほんの些細な出来事に至るまで、いやもっと、芸術とかアートとかいうものばかりでなくて、お笑いとかプロレスとかエッチとか鼻くそとか鼻毛とかなんにでも、そこに宿るものそこから承けとられる類のもの、そういうものを指して言おうとしています。
いわば、何にでも宿ってるよ詩ってやつは、そういう感じ。

そしてビジネスとは、企業に勤めたり自営業だったりでものを売ったり買ったりそういうことばかりを指すのでなく、経済活動を伴った人間の営み全般を指すものとして意識しています。
ざっくりとひとことで言い換えると、busy+ness、ということで「せわしさ」。

これら、一見共存不可能に見えること等を一挙に捉えつつ、僕らの活動・人生のベースとする。

詩を作って売る、ではなく、詩でビジネスするということでもなく、まさに詩でありながらビジネスである、ビジネスでありながら詩である、という、詩とビジネスが一挙に捉えられてあるということ。ハイここ重要w

そういうものをこの世界に置いていきたいです。
そういうものとしてこの世界を老いて逝きたいです。
いやいや、まだまだアンチエイジングを忘れたわけではないのでえ~~、古びれることなく、新しく在りたいと思っておりますんで、そこんとこヨロシクです!


つーことで、あめつちもふぉりくろーる。も、ふぉりくろーる。もあめつちも、昨日も今日も明日も明後日も、全力でせわしくせわしくじっくりてきぱきプルプル励んでおりますよ。

2012年10月10日水曜日

一応戦い

10月もあっという間に三分の一が過ぎようとしています。
日中はまだ夏を疑うような暑さがしんどい日もありますが、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。
季節の変わり目ってやつですね。

ところで季節の変わり目は、僕はいつも風邪をひいてしまいます。
この時期の風邪は、妻いはく、からだを変わりゆく季節に合わせようと働いての上のことだとか。
そうか、春夏仕様のからだを秋冬仕様に変化させてる途中だからゆがみが出るのは当然たら当然、おーしおいら自然体じゃんなんていつものプラス思考。そうこれもお得意の(おバカの)ポジティブシンキングw
ただ、この季節の変わり目、からだの転調もさることながら、気分や思考や精神まで転調するようで、ちょっと色々方針転換を考えています。
これまで夫婦揃って週に6日月から土は日中仕事、日祝朝晩家事育児でバタバタ毎日過ごして来てるんですが、5人の育児+子供達の成長でそろそろこのサイクルがきつくなって来ました。
以前、作業の一部をアウトソースするということを進めていたのですが、諸々の条件が調わず断念しており、こうなってくると事業内容を少しシフトさせて行くほかないなと。ふぉりくろーるとあめつちの二本立てで行くことに揺らぎはありませんが、それぞれの内容をもっと良くしていかないといけない。
ふぉりくろーるにはまだまだ手をかけてやらないといけないので、あめつちにはできる限り手をかけない自由放任自然農法作戦で。
ここであめつちにおいて出来るだけ掛けたくない手というのは、競い合いにかかる手に他ならず。
で、色々考えるとやはり輸出なんです。
ふぉりくろーるで輸入、あめつちで輸出。
実はこれ、妻から出たアイディア。
もともとせどりを僕に持ち出してきたのも妻。
はい、二人でせっせこ餅つきやっとるんです。
というか、まずは二人で出来ることとして、最高のお餅をつかなくてはなのです。
手は二人合わせて4本しかないんですから、阿修羅や千手観音のようになるには道はあまりに険しい、険しい道のりなのです。

2012年10月1日月曜日

ポジティブシンキングの秋です。

最近、~~~としての自分、ということを考えることがあります。
自分の役割とか、肩書きとか、要するにラベルですね。
若い頃はこのラベルというものが嫌いでした。
レッテルなんかと一緒にして、勝手に貼り付けてくれるなよ、そんな息巻きだったのかもしれません。
でも、20代の終わり頃からちょっと考え方が変わり始め、社会に(関わりたくないという部分も含め)関わろうとする限りラベルを意識しないということは有り得ない、だったらそのラベルってやつを一番いいラベルにしてやろう、そんな感じに考えるようになっていった、いやそう考えるほうがポジティブだ、と考えるようになったんだと思います。

とりあえず脱線しますけど、ポジティブシンキング、これって自分の場合すごーく大事で。
ドンマイ・ドンマイ、気にせず行こー:とはちょっと違って、どう考えることがポジティブにつながるのか、要するに、コレとソレを比較してソレの方がマシだからソレを選択する、ではなくて、明らかにポジティブな方角ってのが初めからあって、どうするとそっちを向くことができるのかを考えるというか、それが自分の場合のポジティブシンキング。ハピネスシンキングでもいいんですけど、より抽象的なのでポジティブシンキングの方が近いかな。

・・・

またしても脱線したまま話を戻しません。
9月も終わりということで、昨晩は妻といろんな話をしました。
なかでも、僕が少し力を込めて語ったのは、ぶつかりあえる相手がいることの大切さ。
一生無傷で居られたら、それはそれで案外幸せなこともあるのかもしれないけれど、それは、なんつーか、へその緒がずっと繋がったまんまというか、だって人は生まれてくるときにへその緒切っちゃうんだから、無傷で生まれてくる人って皆無なんだから、傷つくことを恐れててはやはり自分で生きていくことは難しくなる。
まぁ、スーパーサイヤ人でっすね。
つんつくつんとかおぼっちまんくんの類でっすね。
そのうち妻も眠ってしまって、そういうことを妻や娘や息子の寝顔に語りかけたかった長月晦日の夜だったわけです。

・・・

商売のことを振り返ると、あめつちは9月、少し守りに回ってしまいました。
その分、ふぉりくろーるを頑張りました。
結果、トータルでは8月を下回ってしまいました。
ふぉりくろーるに関しては12月の即売会に向けての動き出しという意味では手応えを得られているので悪くはありませんが、あめつちが痩せてしまうと土台がぐらついてしまうので、10月はもっと積極的にならなくては。
というわけで、10月は妻が大活躍しますw
子供たちも運動会だー文化祭だーと元気に頑張っています。
僕も負けずに頑張ります。
ポジティブな方角を求めて笑い飯、ボケとツッコミみんなで畳み掛け合って参ります。
まずは年末に向かって、ポジティブシンキングの秋です。